ヒラズオオアリ Colobopsis nipponica Wheeler, 1928
本種はCamponotusから属レベルで分けられ、現在Colobopsis属とされています。
ワーカー
女王


本種はCamponotusから属レベルで分けられ、現在Colobopsis属とされています。
形が独特なオオアリ属の一種の女王。 低く丸い逆U字の腹柄節、腹柄節上の立毛、前伸腹節後縁の凹み、複眼の軽い突出が特徴的であるが、斑はない。 恐らくウメマツオオアリ亜属の一種。
本種はアメイロケアリ(Lasius umbratus)に極めて類似するが, 触角柄節上の立毛が豊富なことから区別できる.
クロクサアリ隠蔽種群の美しい標本写真を撮影し, 一般に同定が困難とされているクサアリ亜属の同定のポイントをまとめました. 本種は同属他種のコロニーに社会寄生をする形でそのコロニーを創設します.
☆ ワーカーの同定ポイント
参考:寺山 守 他『日本産アリ類図鑑 』(2014) 朝倉書店
木の根本付近に営巣し, 大規模な行列を形成して採餌する.
Maruyama 2005において, 日本のクサアリ亜属(Dendrolasius)は以下の5つ,
フシボソクサアリ(Lasius nipponensis)
Yamauchi 1979のL. crispus はシノニム
モリシタクサアリ(Lasius morisitai)
L. morisitai とL. capitatus はシノニムであるとしてL. capitatus で統一されているが, ここでは日本産アリ類図鑑に準拠してL. morisitai の方を採用した.
テラニシクサアリ(Lasius orientalis)
Yamauchi 1979のL. teranishii はシノニム
ヒラアシクサアリ(Lasius spathepus)
クロクサアリ隠蔽種群(Lasius fuji)
Radchenko 2005においてL. fuliginosus とは別種であると指摘. Yamauchi 1979がL. fuliginosus と表記しているものはL. fuji のことであると考えられる.
以下に, 同定形質をまとめる.
Yamauchi, K. (1979). Taxonomical and ecological studies on the ant genus Lasius in Japan (Hymenoptera: Formicidae). I. Taxonomy. Sci. Rep. Fac. Educ. Gifu Univ. (Nat. Sci.), 6, 147-181.
Maruyama, M. (2005) A new synonym in the subgenus Dendrolasius of the genus Lasius (Hymenoptera, Formicidae, Formicinae). Bull. Natn. Sci. Mus. Tokyo, Ser. A, 31: 115-117.
クロヤマアリ隠蔽種群の美しい標本写真, 生体写真を撮影しました. 多くの人にとって一般によく見かけるアリが本種かと思います.
平地で普遍的に見かける. 土中に営巣.
ヨツボシオオアリの美しい標本写真を撮影しました.