ミナミフトハリアリ Ectomomyrmex horni
中胸側板の側面域に斜めに走る溝があることから同亜科他属から区別される. 複眼上に立毛がまばらにあること, 脛節(tibiae)に立毛がほとんど確認されないことなどから, E. javanus(ツシマハリアリ, もしくはそれに近い種)と区別できる(Yamane et al., 2024).
また, 学名の表記はYamane et al., 2024に準拠した. なお, E. sauteriとE. horniが同種かどうかは不明であるとされているため(Yamane et al., 2024), 今後の分類学的検討には引き続き注意を向けたい.
ワーカー
女王
雄
ギャラリー
分布と生息環境
本個体は西表島で採集. 一般に疎林や林縁に生息している(Yamane et al., 2024).
生態
ワーカーはしばしば石の下で見つかるが, 巣は土中に複雑な通路と部屋を以て構築される(Yamane et al., 2024).
文献
寺山 守, 久保田 敏, 江口 克之. 2014. 日本産アリ類図鑑. 朝倉書店.
Yamane S, Hosoishi S, and Ito F (2024). Taxonomic study on the queens of the Japanese ponerine genera, with a redescription of Ectomomyrmex horni restituted as a valid species (Hymenoptera: Formicidae). Acta Entomologica Musei Nationalis Pragae, 249–267. https://doi.org/10.37520/aemnp.2024.017