コツノアリ

コツノアリ

Carebara yamatonis Terayama, 1996

マイナーワーカー

コツノアリ
コツノアリ
コツノアリ

メジャーワーカー

コツノアリ
コツノアリ
コツノアリ

女王

ギャラリー

分布と生息環境

真鶴岬にて採集。やや硬めな泥の塊の中にコロニーを形成していました。女王個体も保有しています。

生態

文献

トゲアリ

トゲアリ

トゲアリ Polyrhachis lamellidens Smith, 1874

ワーカー

女王

トゲアリ
トゲアリ
トゲアリ

ギャラリー

分布と生息環境

生態

文献

キイロヒメアリ

キイロヒメアリ

キイロヒメアリ Monomorium triviale Wheeler, 1906

ワーカー

キイロヒメアリ
キイロヒメアリ
キイロヒメアリ

女王

キイロヒメアリ
キイロヒメアリ
キイロヒメアリ
キイロヒメアリ

ギャラリー

分布と生息環境

生態

文献

トゲムネアミメアリ

トゲムネアミメアリ

トゲムネアミメアリ Pristomyrmex brevispinosus Emery, 1887

アミメアリとは異なり、 女王個体が存在します。また、コロニーサイズもかなり小さいようです。

ワーカー

女王

ギャラリー

分布と生息環境

写真は台湾産. 日本の個体群を別種のPristomyrmex yaeyamensisとする見方もあるが、本種と別種とするかについては検討の余地がある。

生態

文献

Vollenhovia sakishimana

サキシマウメマツアリ

サキシマウメマツアリ Vollenhovia sakishimana Terayama & Kinomura, 1998

西表島で採集しました. 腹柄節下部突起がよく発達しています.

ワーカー

サキシマウメマツアリ
Vollenhovia sakishimana
サキシマウメマツアリ
Vollenhovia sakishimana
サキシマウメマツアリ

女王

サキシマウメマツアリ
Vollenhovia sakishimana
Vollenhovia sakishimana
Vollenhovia sakishimana
Vollenhovia sakishimana
Vollenhovia
Vollenhovia sakishimana

以下3枚は同個体

Vollenhovia sakishimana
Vollenhovia sakishimana
Vollenhovia

ギャラリー

分布と生息環境

西表島で採集.

生態

文献

寺山 守, 久保田 敏, 江口 克之. 2014. 日本産アリ類図鑑. 朝倉書店.

Lasius hikosanus

ミヤマアメイロケアリ?

ミヤマアメイロケアリ Lasius hikosanus Yamauchi, 1979 か?

九州大学 野崎さんに長野県で採集されたサンプルをご提供いただきました.
前伸腹節の斜面の形状はどうでしょう, 何とも言えないところがあります.
触角柄節上の立毛はumbratusと同様ですが, umbratusと比べて触角柄節の長さ, 胸部背板の様子, 腹柄節の高さあたりが違うような気がしますが, 撮影角度によるものかもしれません.
本種と思われますが, 違った場合は訂正します.

ワーカー

Lasius hikosanus
Lasius hikosanus
Lasius hikosanus
Lasius hikosanus
Lasius hikosanus

女王

ギャラリー

分布と生息環境

文献

Yamauchi K (1979) Taxonomical and ecological studies on the ant genus Lasius in Japan (HymenopteraFormicidae). I. Taxonomy. Sci Rep Fac Educ Gifu Univ (Nat Sci) 6: 147-181

ミナミフトハリアリ

ミナミフトハリアリ

ミナミフトハリアリ Ectomomyrmex horni

中胸側板の側面域に斜めに走る溝があることから同亜科他属から区別される. 複眼上に立毛がまばらにあること, 脛節(tibiae)に立毛がほとんど確認されないことなどから, E. javanus(ツシマハリアリ, もしくはそれに近い種)と区別できる(Yamane et al., 2024).
また, 学名の表記はYamane et al., 2024に準拠した. なお, E. sauteriE. horniが同種かどうかは不明であるとされているため(Yamane et al., 2024), 今後の分類学的検討には引き続き注意を向けたい.

ワーカー

ミナミフトハリアリ
ミナミフトハリアリ
ミナミフトハリアリ

女王

ギャラリー

分布と生息環境

本個体は西表島で採集. 一般に疎林や林縁に生息している(Yamane et al., 2024).

生態

ワーカーはしばしば石の下で見つかるが, 巣は土中に複雑な通路と部屋を以て構築される(Yamane et al., 2024).

文献

寺山 守, 久保田 敏, 江口 克之. 2014. 日本産アリ類図鑑. 朝倉書店.

Yamane S, Hosoishi S, and Ito F (2024). Taxonomic study on the queens of the Japanese ponerine genera, with a redescription of Ectomomyrmex horni restituted as a valid species (Hymenoptera: Formicidae). Acta Entomologica Musei Nationalis Pragae, 249–267. https://doi.org/10.37520/aemnp.2024.017

Lasius orientalis

テラニシクサアリ

テラニシクサアリ Lasius orientalis Karavaiev, 1912

テラニシクサアリの美しい標本写真を撮影し, 一般に同定が困難とされているクサアリ亜属の同定のポイントをまとめました. 本種は同属他種のコロニーに社会寄生をする形でそのコロニーを創設します.
九州大学 野崎さんに北海道で採集されたサンプルをご提供いただきました.

ワーカー

Lasius orientalis
Lasius orientalis
Lasius orientalis
Lasius orientalis
Lasius orientalis
Lasius orientalis

☆ ワーカーの同定ポイント

  • 腹柄節 (後方)
    • 側縁:上にいくほど幅が広くなる

参考:寺山 守 他『日本産アリ類図鑑 』(2014) 朝倉書店

女王

Lasius orientalis
Lasius orientalis
Lasius orientalis

ギャラリー

分布と生息環境

木の根本付近に営巣し, 大規模な行列を形成して採餌する.

クサアリ亜属の同定

Maruyama 2005において, 日本のクサアリ亜属(Dendrolasius)は以下の5つ,

フシボソクサアリ(Lasius nipponensis
Yamauchi 1979のL. crispus はシノニム

モリシタクサアリ(Lasius morisitai
L. morisitaiL. capitatus はシノニムであるとしてL. capitatus で統一されているが, ここでは日本産アリ類図鑑に準拠してL. morisitai の方を採用した.

テラニシクサアリ(Lasius orientalis
Yamauchi 1979のL. teranishii はシノニム

ヒラアシクサアリLasius spathepus

クロクサアリ隠蔽種群(Lasius fuji
Radchenko 2005においてL. fuliginosus とは別種であると指摘. Yamauchi 1979がL. fuliginosus と表記しているものはL. fuji のことであると考えられる.

以下に, 同定形質をまとめる.

  • 側面から見て腹柄節の前後幅が薄く, 先端が尖っている(触角柄節の断面は丸)
    • 腹柄節が前後非対称:ヒラアシクサアリ(Lasius spathepus)(前胸背板の立毛>小顎鬚)
    • 腹柄節が前後対称:フシボソクサアリ(Lasius nipponensis)(前胸背板の立毛<小顎鬚)
  • 側面から見て腹柄節の前後幅が厚く, 先端が平らになっており, 前後から見て上にいくほど幅が広い (触角柄節の断面は楕円)
    • テラニシクサアリ(Lasius orientalis
  • 側面から見て腹柄節の前後幅が厚く, 先端が丸みを帯びている (触角柄節の断面は楕円)
    • 腹柄節が前後対称:クロクサアリ隠蔽種群 (Lasius fuji ) (頭幅≒頭長)
    • 腹柄節が前後非対称:モリシタクサアリ(Lasius morisitai ) (頭幅>頭長)

行動学的な知見

文献

寺山 守, 久保田 敏, 江口 克之 2014. 日本産アリ類図鑑, 朝倉書店

Yamauchi, K. 1979. Taxonomical and ecological studies on the ant genus Lasius in Japan (Hymenoptera: Formicidae). I. Taxonomy. Sci. Rep. Fac. Educ. Gifu Univ. (Nat. Sci.), 6, 147-181.

Radchenko, A. 2005. A review of the ants of the genus Lasius Fabricius, 1804, subgenus Dendrolasius Ruzsky, 1912 (Hymenoptera: Formicidae) from East Palearctic.”Annales Zoologici. 55(1):83-94.

Maruyama, M. 2005. A new synonym in the subgenus Dendrolasius of the genus Lasius (Hymenoptera, Formicidae, Formicinae). Bull. Natn. Sci. Mus. Tokyo, Ser. A, 31: 115-117.

備考

とりあえずクサアリ全種そろいました(デカクサはまだですが).
どこかで比較記事作りましょうか. どういう観点を含めて欲しいかなどあればコメントください.

Aphaenogaster japonica

ヤマトアシナガアリ

ヤマトアシナガアリ Aphaenogaster japonica Forel, 1911

ワーカー

Aphaenogaster japonica
Aphaenogaster japonica
Aphaenogaster japonica
Aphaenogaster japonica
Aphaenogaster japonica
Aphaenogaster japonica

女王

ギャラリー

分布と生息環境

関東の平野部で採集.

生態

文献

寺山 守, 久保田 敏, 江口 克之. 2014. 日本産アリ類図鑑. 朝倉書店.

コメント

本音を言えば少しだけ自信がないです.
ご同定あればご指摘ください.

Paratrechina longicornis

ヒゲナガアメイロアリ

ヒゲナガアメイロアリ Paratrechina longicornis Latreille, 1802

西表島で採集しました. 特徴的な長い触角柄節が目を引きます. アメイロアリ属とは別属なんですね.

ワーカー

Paratrechina longicornis
Paratrechina longicornis
Paratrechina longicornis
Paratrechina longicornis
Paratrechina longicornis

女王

ギャラリー

分布と生息環境

西表島で採集.

生態

とても素早いです.

文献

寺山 守, 久保田 敏, 江口 克之. 2014. 日本産アリ類図鑑. 朝倉書店.