シワアリ属 Tetramorium の1種(未同定)
ワーカー
西表島の個体.
頭盾前縁中央のくぼみ, 針状で長い前伸腹節刺, 腹柄節丘部後縁の角ばり, 12節の触角から, オオシワアリ(Tetramorium bicarinatum)かキイロオオシワアリ(Tetramorium nipponense)と判断できる. 体色からオオシワアリであると予想されるが, 額隆起縁上の立毛がやや長いため(キイロオオシワアリは長い), 同定は控えたい. 腹柄節丘部後縁の形状についてもキイロオオシワアリと類似しているように見えた. またオオシワアリ, キイロオオシワアリともに多女王制であるが, 採集した2コロニーとも単女王であったことから, 生態学的特徴も本土のそれらとは異なるものと予想される.
隠蔽種であるかどうかについては専門ではありませんので, 心得のある方はご教授いただけますと幸いです.
女王
雄
別コロニーのワーカー
こちらも同種であると思われる.
ギャラリー
分布と生息環境
朽木中に生息, 西表島にて採集.
本種の研究に興味を持たれた方へ
本記事を見て, ちゃんとした研究にまとめ上げたいと思った方はTwitterよりご連絡ください.
互いに利のある情報共有をしましょう!!